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FX-max NEO Weekly アップグレード版

       


 【商材掲載日 2008年09月28日】
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乳酸菌とってるぅ?    
           _
         ,'´r==ミ、
         卯,iリノ)))〉
     /`-|l〉l.゚ ー゚ノlノ\
     レ´V|!/'i)卯iつVヽ!
        ''y /x lヽ
       l†/しソ†|
       lノ   レ


水銀党員   様| 2009年1月 5日 03:53   
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これよく考えたら良い商材でした
すみません……

よく考えたら   様| 2009年1月 4日 23:44   
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元本まで大損した既存会員からまた4万円取ろうとしている金の亡者。

ひどい……   様| 2009年1月 4日 15:21   
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ここで阪中なのね

阪中   様| 2009年1月 4日 13:36   
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?

匿名   様| 2009年1月 4日 12:01   
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無料レポートにしてUPされてるwww

↓これ?

「…あなたも困ったことをしてくれます」

夕暮れの帰り道、古泉が唐突につぶやいた。
笑顔は絶やさなかったが、その言葉尻には少し真剣さが込められていた。

SOS団解散の後、下校まで不思議と誰とも会わなかった。
このニヤけた同級生を除けば、その他の下校生とも
通行人とも会わなかったと思う。それだけ俺が放心していたのかもしれない。

今言葉を交わしている目の前の友人ですら、呼び止められなければ気付かなかったのだから。

「いきなりなんだ。言いたいことがあるならはっきり言え。あと顔が近い。息がかかる。」

古泉は、これは失礼とばかりに肩をすくめて見せた。甘い吐息が少し遠のく。

「涼宮さんの あの発言…あなたが異世界人でしたか?この発言の理由はあなたがおっしゃるに、
長門さんとにらめっこをしていた。それを涼宮さんに見られた、その状況があまりに滑稽で、
あなたの顔が摩訶不思議だったからである。そう説明しましたね?」

「ああ。要約するとそうだろうさ」

「…それでは少し弱すぎると思いませんか?いえ、あり得ないと言ったほうが適切です」

古泉はそこで少し真剣な顔をする。

「いいですか?この場合 長門さんは窓際で本を読んでいます。
彼女と向かい合うということは必然的に、あなたは入口に向かって背を向けることになります」

「……」

「つまり…」

――入ってきた涼宮さんからは、あなたの表情は見えるはずもないんですよ。
古泉は笑顔を戻しながら、そう結んだ。

言われて見れば、そりゃそうだ。
古泉の言っていることは正しい。そりゃ正しい。
そもそもハルヒがそこにいると気づくことでさえ、若干のタイムラグがあったわけだ。
俺からハルヒを確認できないとなれば、逆説的にハルヒにも俺の表情など知りようもないではないか。
あいつからは、俺が長門と向かい合っているようにしか見えなかったはずだ。

なぜ、俺はそう思ったのだろう。
季節はすっかり春だというのに、味気のない風が喉元を通り過ぎる。

俺の表情を窺っていた古泉の口が再び開く。

「にらめっことは、ご存じのとおりお互いを見つめあって おかしな顔を作り 笑ったほうが負け。というルールです。 
ですが、これは比較的現代に入ってからのお遊戯としてのルールで本来の趣旨とは異なると聞いたことがあります。
古来『にらめっこ』というものは、愛する男女がお互いの顔を見つめあい、相手がどのような可笑しな顔をしていても
笑わずに受け止める、受け容れる。という一つの儀式だったそうです。
笑うと負けとはすなわち、相手に対する情念をすら笑い捨ててしまう、そういうものだったそうです。
衒学趣味のあなたならご存じだったかもしれませんね?」

「…回りくどいぞ。なにがいいたいんだ?」

ここからは、僕の仮定ですが と前置きをした上で古泉は続けた。

「場所は静寂に包まれた文芸部室。そこには二人の年頃の男女がいます。
近頃、二人の関係は親密とも取れるほどに近づいています。もちろん、当人たちがどういうつもりかは第三者には知り得ません。
そんな二人が互いに見つめあっている中、別の少女が文芸部室に登場することになります。
一言も言葉を漏らすことなく、見つめあう二人。 彼女はいったいどのように受け取ったでしょうか?」

邪推とも言うかもしれませんが、と古泉は苦笑いで言葉を締めた。

「意味がわからん」
「ふふ、相変わらずですね。
あなたが異世界人。これは彼女の気持ちを如実に反映している言葉だと思いませんか?」

「はぁ?」
突然ハルヒの気持ちと言われて、素っ頓狂な声が漏れる。

古泉は、クスっと一つ息を漏らすような笑い声を挟み「…あなたも鈍い方だ。」
そう言い、例の如く肩をすくめるジェスチャーをして見せた。
いちいち小馬鹿にされているようで腹が立つ。

「失礼しました。…ところで閉鎖空間を覚えていますか?」
話が唐突に飛ぶ。

珍しく古泉にしては会話が理路整然としていないな。
「そうでしょうか?まぁ僕も少しどのように切り開けばよいか戸惑っている段階でして…
それで閉鎖空間のことですが…」

「ああ ハルヒのストレスが溜まると発生する灰色の別世界だったか?」

「ええ。ですが今回僕が言いたいのは、以前あなたに神人退治をお見せした通常の閉鎖空間ではなく
あなたと涼宮さんが二人きりで閉じ込められた、あの時の空間の事です。」

忘れもしない、大事件。世界が一度壊れかけた、その現象の当事者になったんだ。忘れられるわけがない。
あの時、俺はハルヒと…

いつもならあり得ないほどに人気のない帰宅路の静けさが 俺に過去の映像を取り戻させた。

「あなたも思うところがあるでしょう。聞いてください。閉鎖空間とはどういう意味かわかりますか?」
「そのまんま言葉のとおり 閉鎖された空間のことだろう」

「細かい意味合いは置いておいて、概ねその通りです。
さて、この場合『閉鎖』の内容ですが… これは通常の空間、すなわち我々が過ごす空間から切り離されている
と考えるべきです。勿論、僕たち『機関』の人間は、そうした空間に入り込む能力があるのですが…
その能力にしても、以前あなたたちが経験した空間の前では、『ほぼ』無力です」

妙に「ほぼ」を強調する古泉に、子供でも預けてやろうかと思う。

「それは保母です。それに僕の性別を鑑みるに、その言葉は正しくありませんね。
…ふふ、思い出したくない記憶の残滓かもしれませんが 話を逸らそうとしないでください」

そういえば、あの時は一年に一度しか労働しないにもかかわらず
世界中の子供達に高価なプレゼントを施す、サンタクロースとかいう赤服メタボの資金源並に
秘密にまみれた「機関」とかいうお仲間連中の力を借りて ようやく俺に情報を伝えにきたんだったか。

「はい。それでですね、これは機関のお偉方の一つの考え方なんですが
閉鎖空間とは、現実世界と ある程度の情報を共有しつつも その特性上 独立した別個の世界であるという認識があります。
その場合、成り立つのが 閉鎖空間 イーコル 異世界という等式です」

古泉と俺。二人だけの景色に妙な違和感を覚える。

「この場合、問題になるのが 神人の存在とその定義です。
閉鎖空間が異世界である との等式を採用するならば、必然的に神人イーコル異世界人という関係になります」

三段論法的にそうなることくらい、俺にも解るさ。
それにしても、回りくどさもここまで行くと 素晴らしい特技に思えてくる。

こいつとのやり取りはいつもそうだが疲れる。
家はまだだろうか。明日起きて 俺自身がハルヒに異世界人とやらにされていないか心配だ。
あいつの性格上やりかねん。

「…まだ気付きませんか?」
「いい加減にしろ。そして顔が近い」

そうですか…。 そう呟いた…ように聞こえた。
それは”顔が近い”に対する応答というよりも ”気づきませんか”という一種の非難めいていて
少し呆れるような、悲しそうな、そんな語調だった。

古泉の表情が変わる。風は冷気を失い、景色は存在意義を失ったかのように その色彩を幾何学模様へと変える。

目の前のよく知った学友は、いつもの微笑気味のそれではなく
いつしか強固な意志を秘めた、視線で俺を捉えていた。

「今あなたがいる、この世界こそが閉鎖空間ですよ」


俺は、ただ立ち尽くし絶句するしかなかった。

「…は?古泉。冗談だろ?ここが閉鎖空間だって?」
「あなたが信じられないのも無理はありません。
ですが考えてください。部活の後、下校の際、帰宅途中 そして今。あなたは僕以外の誰かほかの人間に会いましたか?」

…会ってない。おかしいと思っていた。薄々気づいていた。
そもそも古泉と二人で下校する という状況こそが、俺の中ではとんだイレギュラーの存在だと今更ながら気づく。

それでも、俺の陳腐な…これは人間の本能かもしれんが
比較的自分の理解できない状況を否定しようとする気持ちは反抗する。

「そ、それでもだな。ここが閉鎖空間だとしたら、ほら!神人。
神人がいるはずだろ! どこにも見当たらないし、町を破壊していない!
ここがお前ら機関とかいう連中が言う閉鎖空間なら、神人がいるはずだろう!」

自分でも幼稚な抵抗だと思う。
そんな俺の気持ちを見透かしかのように、古泉はっきりと繋げた。

「あなたがこの閉鎖空間での神人ですよ」

異世界人 
神人
異世界と閉鎖空間は同義

――これらのキーワードが示すのはただ一つしかありませんよ。

古泉はそう言葉を置き、一呼吸つく。

「そういえば、あなたは―おそらく部活の時からでしょうが…今も妙に放心状態ですよね」

「あ、ああ、でもそれはハルヒに」
「その理屈はもう通用しないんです。残念ながら。
先ほど、僕が無理があると言いましたが それはあなたの放心している理由にも当てはまります。
そもそも、可笑しな顔を見られたくない人物に見られたくらいで そこまで気にする必要はないでしょう」

ねっとりとした汗が、のど元を通り過ぎる。さっきまでの冷たい風が妙に恋しかった。

「…一体 何が」
「おそらく、それは神人化の前兆だと思われます」

古泉は、空に視線を移しながら
「そもそも神人の発生自体、わからない事が多いので予断はできません。
しかしながら、放心状態 つまり意識しての自我を保っていない状況は神人のそれと幾分合致しています。
そこで、また一つの仮定を立ててみます」

いいですか、と人差し指を立てながら
「閉鎖空間が発生します。原因は涼宮さんの心理的な葛藤およびストレス。
しかしながら、閉鎖空間が発生した。ただそれだけでは、閉鎖空間は存在しえません」

この流れは、この先 古泉の長講釈が待ち受けている事必至だろう。
しかし今は、回りくどい口舌に耳を傾けたかったことは否定しない。

「人間原理を覚えていますか?もう一度平たく言えば 我存在す 故に観測し、世界は存在す。という話です。
これに当てはめれば、閉鎖空間は、それが生まれただけでは誰も観測するものは存在しません。
もちろん我々超能力者は、閉鎖空間が発生次第 その存在を感じ得ます。しかしこれは外部からのことです。
内部では誰も観測しえないのに、閉鎖空間は存在はする。
その為、内部から観測しうる、存在として”神人”という物が存在するのでしょう」

閉鎖空間という世界において、その世界に身を置く当事者がいなければ
それは存在しないも同義 ということか。

「はい。では、その神人は一体どこから現われるのでしょうか。閉鎖空間の発生と同時にという意見もあります。
閉鎖空間の発動と神人の出現は同じ意味と捉える意見もあります。ここからが、僕の仮定の本旨なのですが…」

――神人とは、一般人の中から選ばれ、その姿を変貌したものなのではないでしょうか。
古泉は空を仰いでいた視線を、再び俺に戻しながらそう言った。

「では、選ばれるならばそれは何故か?どのような根拠で選ばれるのか?そうした疑問は置いておきます。
この仮定で重要なのは、なんらかの要因によって閉鎖空間に囚われた人間は 時を待たずして神人と化す。
ということです。」

そういう仮定もあるかもしれない。
ここが閉鎖空間だとすれば…だがな。

「ここは閉鎖空間です」

あっさりと返される。

「今から証拠をお見せします」

そう言いながら、古泉は右手を宙に広げ
刹那、独特の雰囲気を醸し出す紅球を出現させた。

「どうですか?ご存じのとおり、僕の超能力者としての能力は閉鎖空間でしか使えません。
これ以上の証明はあるでしょうか?」

ない。少なくとも俺には見つけられなかった。

「さて… あなたは恐らく、そう遠くない未来 神人とその姿を変えるでしょう」
「ちょ、ちょっと待て!その話にしてもお前の仮定でしかないだろう!」
「仮定…この場合可能性、確率論の問題ですがそれで十分です。」

古泉の視線の持つ意味が変わった理由が今わかった。

「機関の使命はご存じですよね。閉鎖空間に侵入し、神人を倒して世界の崩壊を防ぐことです。あなたは神人です。
不本意ながら、僕はあなたを狩らねばならなくなりました。」

目が笑ってない。明らかな殺意を感じる。
あの朝倉涼子に殺されかけた時ですら、こんな恐怖は感じなかった。

「こ、古泉!」

嘘だろ!おい冗談だろ!誰かここにきて説明してくれ。

そんな活字が群をなして頭をよぎるだけで、容赦なく古泉が迫る。

「お、おい!古泉!冗談だろ!嘘と言え!」

「はい。嘘です。」
「え?」

古泉の表情がいつも見る、笑顔に戻る。

「おい、古泉 お前今何て…」

「ですから、あなたを狩るなんて冗談です。嘘だと言ったんですよ」

古泉はそこまでいって、くすくすと笑いだす。

「大体考えても見てください。あなたはキーマンです。
文字通り、涼宮ハルヒという存在における鍵です。
そんな方を、僕の一存だけでどうにかできるわけないじゃないですか。」

正直、展開が付いていかない。
あの時、古泉の殺気はマジだった。本気だった。…はずだ。
朝倉の時の経験が俺にそう確信させた。

だが、目の前の古泉にはもはや殺気と呼べるものが存在しないことも
だからこそ、今のおれには理解できた。

「おい、古泉。いくらなんでも冗談が過ぎるぞ!
ただでさえ、いつぞやの朝倉の件で近場の人間の豹変には敏感なんだ。性質が悪すぎる!」

正直、朝倉のように突然、攻撃を始めるような身近な人間が再度出てこないという保証はなかった。
まさかここで古泉か!?と思ってしまったのも無理はない。

「すみません。少し悪ノリが過ぎました。ですが、まずはあなたが悪いんですよ?」

「…何がだ?」


古泉 様| 2009年01月03日 14:35   
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不揃いなおかっぱ頭を、少しあいた窓からなびく風に時折揺らせながら長門有希はいた。
古泉と朝比奈さんの姿は見えず、皇帝よろしく普段なら鎮座ませます我らが大いなる団長様は
何かしらの用事で遅れてくるとのことだった。

だから、本日のSOS団の活動は事実上の長門の静かなる読書であり。
ゆえに文芸部室は、そんな読書大会の舞台であった。

今思えば、ただ惰眠をむさぼるには、俺は非常に若すぎたのさ。

「長門」
「…何?」

ハードカバーから目を離し、俺の目を見つめ返しながら答える長門。
昔のこいつなら、本から目を離さずに返答してきたことだろうと思うと
常に身近で、この超高性能美少女アンドロイドの変化を感じ取って来た俺としては
随分と感慨深いものだったと言える。

その嬉しさもあってだろう。
――いや、最後の高校生活に何か刺激的な思い出がほしかっただけ
ということはもはや否定しない。

「長門。ゲームしないか?」
「……」

少しだけ不思議な表情を浮かべ、長門が上目づかいの瞳の色を変化させたことは見逃さなかった。
単純に疑問の表情だ。

俺たちの高校生活も残り数か月。

この3年間。長門は本当に変わった。
統合ナントカの力は健在にせよ、随分と表面上のスペックは人間に近づいた。
…と思う。

最近では人間らしい表情を見せ始め、露骨な感情の変化こそ見せつけてくれることはなかったが
その機微は、初期のそれにくらべ各段に解りやすいものになっていた。
古泉はおろか、あの朝比奈さんまでが長門の評価を改めるほどになったのさ。

余談だが、そんな長門の魅力が世に広まることになり、谷口を含む男子勢による長門争奪事件が
発生したこともあったっけ。今となってはいい思い出だ。懐かしい。

蛇足だが
北高美少女ランク再改めの結果、長門は谷口いわく『AAランク+だな』だそうだ。現金な奴だな。
いや、一年入学当初Aランクに含めていたあたり、ある意味で先見の明はあったのかもしれない。
しかしながら、長門の評価がいつぞやの朝倉と同じという結果に苦笑せざるを得ない。

単純に、宇宙人萌えなだけじゃないのか?こいつは。

……やれやれ。

グラウンドの応援団の野太い合唱が心地よく聞こえる。

「…ゲーム?」
「ああ」
「…あなたが望むなら、私は構わない」


――らめっこ。
男は女の子をさわる。
女の子は何をされても「らめー☆」と言ってはいけない。


俺は長門のカーディガンに手をかけ脱がし始める。長門は抵抗はしない。

「……」
ハードカバーを脇に置き、俺をまじまじと見つめる長門。
今更ながら、本当に端正な顔をしてるな、こいつ。
その程度の表現しかできない俺のボキャ貧具合が無性に腹が立つ。

長門の肩に手をかけ、撫でる。しなやかなカーブを描き華奢なラインを連想させる。
「……」

反応はない。

長門のシャープな輪郭を描く、のど元に指先をそっと触れ
そのまま頬へと移動させる。やわらかい。

「………」

長門の黒い瞳に俺が映る。
その中の自分がどんな表情をしているかまでは目視できるレベルじゃない。

反応なし。か。

「長門 恨みっこなしだぜ」
「……」

部室を支配するのは俺の声と三点リーダーのみ。
静寂の文芸部を、乱入するそよ風がなんとも蛮勇をふるっているようで滑稽だった。
そよ風がひとしきり、独り相撲を演じ飽きたころ――

――俺は長門のセーラーに手をつけた。

胸がはだける。

パイプ椅子に腰かけた長門に対して、立っている俺の姿勢の角度的な関係上
そのはだけた隙間から、長門の少女としての蕾が垣間見れる。


下着はつけていない。

俺は改めて、過去に自分は宇宙人だと告白した目の前の存在が紛れもなく少女であることを認識する。

「……」

長門の視線が初めて俺からそらされる。
そのまま下を見つめ、少しうつむき加減のまま、なされるがままの無垢な少女は先刻同様黙りこくる。

右の胸。
左。

わずかな目の前の少女の気配を逃さないように、俺は神経を集中させる。
やかましいはずの応援団の渾身の三三七拍子も、もはや俺にとっては部屋の中で聞く遠雷の如く、背景と同義に代わっていった。

「……ぁ」

僅かな吐息を洩らす程度の声。
左の乳首。そこが弱点か。

「悪ぃが勝負あったぜ長門!」

俺の中に、これほどのサディスティックな情動が秘められていたことに今更ながら驚く。
恐らくハルヒにさんざん鍛えられていた俺は、俺自身気付かないうちに
その性質をラディカルに変貌させていたのかもしれない。

いや、他人に理由を求めるのは卑怯かもな。
これは俺自身の若さってやつだ。

右手をセーラーの隙間から滑り込ませ、入念に長門の大切な部分を弄ぶ。

「…ぅ…ぁ」

長門が体を少しくねらせる。
その頬を朱色に染めているのは、おそらく夕日の仕業ではないだろう。

あと一息。長門に一言『らめぇええええ☆』と言わせれば俺の勝ちだ。

俺は、長門の表情をひとしきり確認した後、最後のひと押しをかけた。


「キョンくん らめぇええええ☆」

目に涙を浮かべながら 紅潮し恍惚な顔をした朝比奈さんが入口で悶えていた。

なぜ朝比奈さん?ホワイ?
脳内で検索エンジン「キョングル」が立ち上がり、「理由」を打ち込む。
当たり前だが朝比奈さんが、入口にいるということは彼女はこの部室にやってきたということだ。

突然のイレギュラーがやってくる、直前。
長門は明らかに、今の朝比奈さんと同じ表情をしていた。

今の長門は…

無表情。

…読めたぜ。

「なるほど、絶頂のまさにその瞬間。負ける瞬間。運よくやってきた朝比奈さんと連結情報を”入れ替えた”のか。
この場合は長門の感覚神経を、朝比奈さんに移し替えたってところだろう。
でもまだまだ甘いな!俺もこの三年で成長したことを見せてやるぜ」

俺は、容赦なく長門を体を揉みしだく。
やわらかい、白い肌が俺の手の中に納まるのが心地いい。

「ひっ」

俺の手が動くたびに長門の代わりに朝比奈さんが悶える。
…正直溜まりません。

長門の太ももの内側に手を這わせる。

「っひゃいっ!」

座り込む朝比奈さん。スカートが乱れてますよ。薄いピンクは未来色。

朝比奈さんは、ようやくこの状況に気付き始めたようだ。

「キョンくぅん やめてくださぁい…」

半涙ながらに、哀願する美少女朝比奈みくる!
哀れ、悪逆帝王が指一本触れもしないにもかかわらず 服は乱れまくり、呼吸が荒い。

まぁ いたいけな朝比奈さんの頼みを無下に出来るはずもなく――
ってそもそも最初からその言葉を聞きたかった俺は朝比奈さんをあっけなく解放することにする。

「古泉」
「はっ ここに」

スマイル0円古泉一樹、颯爽と参上。
呼ばれた次の瞬間には、床に片膝をついて待機するその光景は、まるで悪の親玉とその配下を連想させる。

その立ち居振る舞いは一挙手一投足が洗練され、まさに有能多才を物語るに十分だった。 
貼り付けられた表情は笑顔のポーカーフェイスと呼ぶにふさわしい。

俺は、そんな古泉を呼びつけた。

登場までわずか0.2秒。御苦労セバスチャン。もう帰っていいぞ。

「さ、朝比奈さんこちらへ」
「ひゃ ひゃい!」

突然の古泉の出現に驚いたのか、自身の乱れた服に一瞬のためらいを覚えたのか
それとも未だに恍惚に支配されているのか、はたまたその全てが影響か
放心する朝比奈さんを古泉は手際よく促し、二人はその登場シーンの印象とは裏腹にあっけなく退場した。

刹那、長門に感覚が戻り始めるのが俺には感じられたのさ。
計画通り!

「長門。お前らしい見事な切り抜け方だった。…が、残念だったな」

俺は素直に勝ち誇って見せた。
黒い二つの汚れなき瞳が、俺をきっと捉える。潤んでいるのは気のせいだろうか。

「しかし詰めが甘かった。お前は朝比奈さんがこの部室に入ってくると同時に、この部室を隔離した。
あの時の…朝倉の時と同じような壁が一瞬、あけられた入口に確認できたのさ。これは経験者にしかわかるまい。
そして、もうひとつ。いつぞやのカマドウマ事件だ。あの時の空間を生み出したのは、長門。お前の遠い親戚みたいなもんだって言ってたな。
あの空間には古泉の力も限定的に解放される。つまり、逆説的にお前が生み出したこの空間にも古泉も入り込む事が出来る。
あのタイミングで、ここにあのニヤケ面が登場したことは別段不思議でもないんだ。」


どんなことでも経験とは、後々に財産に出来るものらしい。
あの朝倉に殺されかけた出来事や、コンピ研部長氏失踪事件が、この事実に気付かせたのだから。

「そして次に俺はこう考えた。ズバリ空間を隔離した理由。その答えは簡単だ。
朝比奈さんに対して行った情報の入れ替えは、その隔離された空間でのみ有効。
これはお前が以前、朝倉との対決で割り込んで俺を救ったことから推測できる」

長門が少し驚いた顔で俺を見つめ直す。
俺は続ける。

「なぜならば、もし外部から干渉できる力があるならば、わざわざ空間に侵入せずとも
お前は朝倉を排除できたはずだからだ。あの時お前は朝倉の手を゛直接゛掴んであいつの情報連結を解除したんだ」

雪のような白さを取り戻しつつあった長門の頬に朱が映える。
俺は容赦なく、とどめを刺す。

「つまり、逆説的に内部から外部への干渉も不可能!」

もうお前を庇うものは何もないぜ…!

ここまで言い切った後、
俺の脳内で華麗にオーケストラの幕が閉じられ、壮絶な拍手喝采の海が巻き起こった。
その観客の一人に、間違いなくこの長門有希という少女は含まれていたと思う。

これで、もう長門がまとえる鎧はない。心おきなく、さっきの続きができるというもんだ。

「…そう」

呟いた長門は、諦めたような眼差しを見せた後 一瞬だけ切なそうな顔をした。

思えば俺は長門には助けられっぱなしだった。
そんな長門を、一度とは言え出しぬけたのは 俺の成長もそうだが
やはり、色々と良い意味で人離れしたSOS団メンバーたちの超人的活躍に他ならないだろう。

猪突猛進でパワフルだけど、どこか憎めない仲間想いのハルヒ。
クールで、いつも縁の下の力持ちだった副団長古泉。
愛くるしい風貌で、部活の緩衝材になってくれた朝比奈さん。

――そして…
いつも最後には、俺が抱えるトラブルを解決してくれた長門。

長門にしてみれば、いつも助けてばかりだった俺みたいな奴に
一度とは言え、煮え湯を飲まされたことが悔しいんだろうな。

長門は再び、うつむき加減に顔を下げる。観念したということか。

「…あなたがそれを望むなら、私はそれを受け入れる」

静寂にすらかき消されてしまいそうな声で呟く長門に俺は

なぜナポリタンが赤いのか? 様| 2009年01月03日 14:31   

うわ・・・   様| 2009年1月 4日 01:22   
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匿名   様| 2008年10月20日 10:53   
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